バリ島のヒンズー正月「ニュピの日」:祭りの後の静寂

2月の春節(旧正月)に続き、3月にはヒンズー教の正月である「ニュピの日」が訪れました。私が住んでいるスラバヤがあるジャワ島のとなりの島、バリ島でのニュピは大体このようになっています。

ニュピ2~3日前となりますとバリ島の各地でお祭り(儀式)が行われ、どこもかしこも賑わいます。寺院から海までお供え物を運ぶ行列や、オゴオゴという大きな人形を使ったパレードは、この時期にしか見られない風物詩です。「これぞバリ!」というような絵になるイベントが、色んな所で見られます。

ですが、正月当日は前日の華やかさが一変して沈黙が訪れます。道路で走る車もなく、外出する人もなく、店も閉まっていて、人っ子一人いない風景。実はヒンズー教はニュピの当日「なにもしない」という決まりがあるのです。本当に、「なにもしない」のです。働かず、外出せず、灯りを灯せず、娯楽禁止だそうです。80%の住民がヒンズー教徒なのでしーんとなるのは当たり前ですね。

観光客も「なにもしない」決まりに従わなければならないので、その日だけバリ島から離れて過ごすのが当たり前みたいですが、それでもニュピを体験したいという方もいます。ネットの某トラベルサイトで見つけた話ですが、ホテル敷地内のビーチで静寂を過ごす時間が素敵だったとか。 たまに静寂に耐え切れずホテルから出て、捕まった人もいるようです…誰も外出してはいけないんですが、ちゃんといるんですよ、ニュピの厳かさを守る監視担当が。

そういえば私のお隣さんもバリ人でヒンズー教徒です。その日は確かに店を閉めて夜も家の灯りがありませんでした。新年おめでとうと言わなくちゃ。 

 -アディ-