(真夏の)しまなみ海道 その1

 8月31日、その日広島県尾道市の最高気温は30度を超えていた。


サテライトオフィスでの業務を午前中に終えた私はランチのピザを食べながら午後の時間をどう過ごそうか考えていた。


ここ尾道市は映画「時をかける少女」の舞台で有名なほか、「世界でもっとも素晴らしいサイクリングコース」に選ばれた「しまなみ海道」の入り口でもある。私が迷っていたのは、この炎天下の真夏日に海道を走るか否かだった。ちなみに自転車は東京から配送して昨夜届いた。


先に「しまなみ海道」を少し説明すると..


広島県尾道市から愛媛県今治市を結ぶ自動車専用道路で、瀬戸内海の6つの島にそれぞれ架けられた橋を渡り四国まで行けるようになっている。橋には歩行者•自転車道も整備されており自転車で瀬戸内海縦断が出来る。自動車専用道路は片道約60Km、自転車の場合は島の下道を通るせいか約80kmの行程になる。島は尾道市側から行くと向島・因島・生口島・大三島・伯方島・大島の順で渡る事になる。


さて、話を戻そう。ピザを食べ終えた私はとりあえず海道に向けて出発する事にした。


「行けるところまで行って帰りはどっかからフェリーで帰ってくればいいや」そんな感覚だった。フェリー乗り場の場所や時間を先に調べなかったのは便利な東京に慣れ過ぎていたからだと思う。そして、準備を怠ると後々後悔するものだ。


清涼飲料水を一気飲みして、まずは最初の島、向島へ続く尾道大橋へ向かった。